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ボードゲームレビュー
ラー ☆☆☆☆☆☆☆☆☆
実に久しぶりにラーをプレーしました。そういえば,このレビューもラーはなぜか書いてなかったので,この機会に。エジプトの3つの王朝を通してもっとも影響力を高め得点を上げるのはだれでしょうか。/p>
懐かしいゲームです。今回は5人でのプレー。ラーのチップは全て使います。ちなみにタイルを入れている布製の袋はかみさんの自作。なかなか雰囲気が出ています。
袋から取ってはタイルを並べていきます。ラーのタイルが出たり,進んでラーの宣言をすると,出ているタイルの競りとなります。持っているラーチップを使っての競り。誰が何を持っているのか分かっているので,互いの駆け引きも熱を帯びます。競りに勝つと,ボード上のラーチップとの交換になるので,これも悩ましさに拍車をかける要因。このナイル川タイル4枚でラーの宣言がでました。自分は14で取りたかったのですが。ナイルのタイルは洪水タイル以外は持ち越せるのでいいのです。
しかし,15で取られ,ボードには逆においしい15のチップが。この交換したチップを使って,次のラウンドを戦うので,交換で手に入るチップの数字も実はかなり大事。この建物1枚でもいいので,4で取れるかと思ったらこれもだめ。なかなかタイルが集まりません。
結局,ナイルタイル1枚と文明タイル1枚のみ。14は使わないうちに,ラータイルが埋まって第1王朝終了。1ラウンド目は得点なしです。うーむ。
2ラウンド目は少し高いチップを集めての戦い。ほとんど写真が撮れていませんが,建物とナイルなどで少し得点できました。そして最後の3ラウンド目へ。
最後の3ラウンド目は建物種類に集中。あとは,交換で手に入るラーチップの合計点を高めに持っていての逆転を狙いにいきました。
同じ種類の建物があと1枚あればもっと良かったのですが,概ね狙い通りにいき,手元のラーチップも何とかトップにならないかと・・・,ところがチップの合計点でkoiさんにわずか及ばず。この5点の行き先で1位koiさん,2位自分となってしまいました。残念!
1999年の作品でも全く色あせない,何度プレーしても面白い傑作の一つですね。競りの相場観が苦手な自分でも,この競りは決まったチップで,しかも情報公開なので非常に分かりやすく,駆け引きも楽しむことができます。使ったチップが場に残り,場のチップが代わりに次のラウンド用に手に入るというルールも秀逸ですね。若干得点方法がややこしいところもありますが,誰にでも勧めることができる必携の一作です。
※2013.9.21
ラー(Ra) ゲームデータ
○デザイン Reiner Knizia
○発 表 1999年
○メーカー Rio Grande Games
○2〜5人用 約60分
○難易度 中ぐらい
○ゲームストア・バネストで購入