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ボードゲームレビュー
ラッタス ☆☆☆☆☆☆☆☆
中世ヨーロッパ,ペストが大流行し,多くの人が命を失いました。このペストの脅威を上手く逃れ生き延びましょう。
4人でのプレイなのでマップは全地域使います。各地域に疫病マーカーを初期配置。順に2個ずつ人間となる駒を2カ所に配置。まあ,どこがどうとか分からないのでまずは適当です・・・。
手番の最初に6種類あるお助けカードを手に入れることができ,これがあるとアクションを有利に進めることができます。この王様だと,疫病マーカーのない地域の自分の駒を1個安全な宮殿に送り込むことができます。宮殿に入ってしまうともう最後まで安全で生き残りは保証されるのです。当然強力なので誰もがいくつかは入れに行きますね。ただし,これらのお助けカードを持っていると,あとあと不利なことも当然のようにあります・・・。
あとは,駒を配置し疫病駒を移動し,その場の疫病マーカーの処理をするという流れで進みます。この疫病マーカーをめくった時の効果で駒たちの生死が決まるのです。今はロシアに1枚だけあるマーカーが表向けられましたが,駒の数が条件に達せず何も起きずに終了・・・。この駒の数の条件が運命を左右します。
疫病マーカーの駒の数の条件が満たされると,その地域の駒がペストにより死んでいき減っていきます。お助けカードの種類でさらに減っていくこともあり,カードを持っているために余分に減ってしまうことも。スペインではほぼ全滅となり,また零からのスタートです。
ゲーム中盤,東欧を除いてほとんど全滅に近い状態。ここから再起をかけて再び人々を配置していきます。安全な宮殿にもぼちぼち入っています。
そうは言ってもなかなか西欧に人を増やすことはままならず,東欧が繁栄していますが,あまり多くなると一気に減る危険性も高いのです。
そして疫病マーカーがなくなり最終ラウンド,カードの効果を使ったら何と全ての疫病マーカーを表向け効果の発生!さっきまで生き残っていた駒まで次々と死滅。ただし,青は商人の効果をうまく使い,上手に逃げ回って多くを生きながらえさせ勝利をさらっていきました・・・。
ペストから生き残ると言うと何となく重そうな雰囲気ですが,ゲームの進行は全然そんなこともなく,軽くさくさく進みます。駒の数が少ないうちは,マーカーの条件に達せず素通りすることも多いのですが,いざたまってくると全員&最多&カードの持ち主といった具合に数個一度に消滅することも珍しくありません。お助けカードはとてもいいのですが,持ちすぎているとやられる危険性も大きくなります。手軽な中にちょっと変わった陣取り風ゲームとしてなかなかグッドな一作です。
※2012.12.11
ラッタス(Rattus) ゲームデータ
○デザイン Henrik Berg / Ase Berg
○発 表 2010年
○メーカー White Goblin Games
○2〜4人用 約45分
○難易度 中ぐらい
○ドイツ・アマゾンで購入(約23ユーロ)