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ボードゲームレビュー
レリック・ランナー ☆☆☆☆☆☆☆
忘れられた財宝と遺物で満ちている失われた神殿を探して密林を歩き回り,最も多くの財宝を発掘しよう!
4人でのプレー。初期設定に従って神殿や遺跡を準備。それぞれの神殿のタイルはランダムで内容は分かりません。紫の神殿だけ一番上が分かるようになってます。それぞれ探検家をベースキャンプに置き,探検家チャートを手元に置いてさあ,いよいよ探検の開始。
手番にやることは簡単,探検家を移動させ,遺跡や神殿を発掘するだけ。ただし,移動は何もないと1マス分しか進めません。発掘は弁当がないとできません。最初なので1マス進んで,遺跡を発掘した後,後々絶対必要な道駒を置いて手番終了。
神殿にたどり着いたら,上から順番に探検。青の神殿は直接得点のタイル。紫の神殿は,ちょっとしたアクションができるタイル,象牙色のタイルは,条件で得点などが入るタイルになっています。
道駒は,自分の色の道駒が続いている限りいくつでも進むことができるので,その配置は重要。ただし,全部で遺跡の数と同じだけしかないので,全員が同じように置けるわけではありません。前半は遺跡の発掘による道駒の配置が結構重要な感じでした(終わってみての感想・・・)。時々ベースキャンプに戻って弁当補充しなくてはならないし。
さて,最初ボードの横に置いてあった聖なる遺物は,遺跡や神殿の発掘が終わると地下深くから見つかるのです。後半はこいつらを集めて回るのが重要になってきます。ただし,遺物も獲得するには一手間かかる制限があり,そのためにも道駒による道開拓は重要。一つの遺物の場所から,同じ色の別の遺物の場所まで一度に移動して,初めてその遺物を確保でき,しかも,その道のりの数×2の得点が入るという。遺物は一種類5点のみですが,この道のりの得点が大きくものをいいます。
そんな探検を助けてくれるのが,手元にある探検チャート。移動中に道具箱トークンの横を通ると,チャートのどこかを上に上げることができ,上げたチャート上のアクションはいつでもプレイ可能。道駒を移動したり,弁当を補充したりと役に立ちますが,使うとまた下に戻ってしまうので,あれもこれもはできません。狙いを決めたプレイが大切。
遺物の取り合いが激しくなると,ゲームはあっという間に終息に向かっていきます。ボード上の遺物が規定数獲得されたら,最終手番を行ってゲーム終了。自分が3種類の遺物と,長い道のりを使ったコース取りで得点を重ねて勝利。探検王者となりました。
デイズ・オブ・ワンダーらしい凝ったコンポーネントもナイスな,雰囲気のある探検ゲームです。前半の道駒を確保しながらの遺跡・神殿発掘で道筋の目処をつけて置いて,遺物が徐々に盤上に現れてくる後半戦は,もたもたしているとあっという間に終了を迎えてしまいます。この,まだもう少しやりたいのにと思わせるところで終わってしまうのが,リプレイ意欲をかき立てます。ファミリーで楽しむには絶好の一作ですね。
※2014.3.27
レリック・ランナー(Relic Runners) ゲームデータ
○デザイン Matthew Dunstan
○発 表 2013年
○メーカー Days of Wonder
○2〜5人用 約60分
○難易度 中ぐらい
○駿河屋で購入