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ボードゲームレビュー
リストランテ・イタリア ☆☆☆☆☆☆☆☆
競争の激しいイタリア料理の世界では,料理が鍵になります。小さな”リストランテ”のマネージャーとしてお客を喜ばせ,料理批評家の称賛を受けたいのなら,素晴らしい料理を作らなければいけません。もちろん,偉大な料理を作ることは偉大な食事を集めることであり,レストランを経営すると言うことは,お金を稼ぐとこでもあります。さあ,リストランテ・イタリアの偉大なオーナーを目指しましょう!(ルールブックから)
基本ルールと上級ルールがありますが,今回初めてのプレーでもあり,基本ルールで。市場ボードやカード,チップなど細々したコンポーネントに,自分のレストラン・ボードを準備。お金を入れておく入れ物がカップになっていておしゃれです。
ゲームの流れをざっくり言うと,レシピを引いて,食材を買うのが前半,できたメニューを様々な形で提供してお金や得点を稼ぐのが後半。それを4シーズン行うといった感じ。レシピカードには必要な食材やメニューの種類などが書かれていて,5枚引いて1枚選びます。
自分のレストラン・ボードには,カードや食材を置けるスペースがありますが,制限もあり,余裕もないので,レシピの選択と食材選びが重要。とりあえず最初のラウンドではまだまだ,いいメニューは完成しません。
ラウンドの後半は得点ラウンド,完成したレシピをメニューに加えてコックとしての腕を上げたり,握り競り方式で広告費を支払い,VIPの支持を得たり,収入を得たりします。
レシピの代わりにワインカードを取ることもでき,ワインは結構な収入になったり,最後にメニューとの組み合わせでボーナス点がもらえたりするので,こちらも無視するわけにはいきません。
4シーズンで終了なので,たくさんのレシピを完成させることはできません。レシピの種類に応じてうまく組み合わせを作っていく必要があります。今回,早め早めにコックの腕をあげ上級のレシピに先に手を出すこともでき,VIPの支持やワインとの組み合わせもうまくいって,見事最高のシェフとなることができました。
一見細かなコンポーネントやラウンドの流れが複雑なように思えて,どうかなと思ってしまいますが,始めてみるとやることが理にかなっていて分かりやすく,我がレストランを盛り上げていくという内容に熱が入ります。食材のチップがランダムで市場に出てくるので,ちょうどいいタイミングで手に入らないと,せっかくのレシピも完成できません。完成したレシピカードの組み合わせで,最終的に様々な得点要素が盛り込まれているので,レシピ選びやワイン選びが大事です。上級ルールでは,さらにボーナスカードやダイニングルームなどの要素も加わり,ますます悩ましくなっているようなので,次回のプレーを楽しみにしています。
※2013.7.27
リストランテ・イタリア(Ristorante Italia) ゲームデータ
○デザイン Riccardo Guerra / Giulio Guerra / Marco Mutta
○発 表 2011年
○メーカー Red Glove
○2〜5人用 約60分,約90分
○難易度 中ぐらい,やや重め
○ゲームストア・バネストで購入