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ボードゲームレビュー
シーランド ☆☆☆☆☆☆☆
オランダのシーランドを開墾しよう。風車を建て,作物を栽培して得点を稼ぎます。上級ルールでは検査のための長官もやってきますよ。
初期配置はこんな感じ。低地が広がる広大なシーランド,中央部に1カ所だけ風車が建っています。ここがスタート地点。左上のロンデル風の輪をプレーヤーの駒がくるくる回ってやりたいことを選んでいきます。風車と植物に囲まれた美しいシーランドをつくりましょう。
まず,ギルドマスター(黒い大きい駒)を動かし,風車の設計図か作物の種子を購入します。よくあるように直前のものなら無料ですが,それ以上はコストがかかります。コストは自分の色の商人駒を金貨上を動かすことによって表します。
たとえば,ギルドマスターの3つ前の作物の種子を買う場合,2ギルダー必要なので,自分が白なら白の商人駒を2つ前に移動します。その段階で白に残っている金貨は1ギルダー分です。所持金は,最後尾の商人の後ろに残った金貨が最前に置かれることによって増えます。
購入した風車や作物はルールに従ってシーランドに置かれていきます。風車の回りが作物等で囲まれると収穫と得点計算があります。また,長官の検査により期待値を上回るとボーナス点が入る上級ルールもあります。(小さい黒い駒が長官)
最初所々に見えていた島のタイルも,風車が隣に建設されると開発され表向きになります。作物の栽培地であったり,時には農場になります。農場の場合,追加手番ができるチップも手に入ります。有効に使いたいところ・・
市場に追加する風車や作物のタイルがなくなるとゲームは終了に近づきます。低地で水に覆われていた土地が,美しい風車や作物に覆われた土地に生まれ変わっていき,点数が多い人が勝ちです。
簡単に言ってしまえば,タイルを配置して自分の土地を確保し,点数を得るゲームです。風車は自分だけのものですが,作物は場所によっては複数のプレーヤーと関係するので考えます。風車を囲んで得点計算の時,3種類の作物に囲まれていれば5点ボーナスがありますが,1種類だけだど得点にならないのです。上手に配置すると他プレーヤーの得点に影響を与えることができます。また,上級ルールの長官を使うと,市場の期待値以上の収穫を上げないと,長官から減点を食らってしまうので,かなり考えどころが増えます。
また,自分は島タイルを捲る運が好きなのでやっていませんが,ボードの裏面は,島を置く場所が最初から作物や農場が印刷されているので,より戦略的に楽しめるようになっています。いずれにせよ,低地の殺風景な大地が美しく彩られていき終盤を迎えるのはとてもうれしい気持ちにさせられるゲームです。
※2011.8
シーランド(Seeland) ゲームデータ
○デザイン Gunter Burkhardt / Wolfgang Kramer
○発 表 2010年
○メーカー Ravensburger
○2〜4人用 約45分
○難易度 中(拡張入れると少し高め)
○ドイツ・アマゾンで購入(約20ユーロ)