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ボードゲームレビュー
忍 ☆☆☆☆☆☆
プレーヤーは封建時代の日本の強力な武家に使える隠密です。5つある武家の影響下にありますが,どこに仕えているかはゲーム終了まで謎のままです。他人を騙し,先を見越した計略を立てて,自らの武家を勝利に導きます。(ルールブックから)
最初に秘密裏に武家カードが配られ自分がどの武家(何色)の影響下にあるのかが分かります。その色の部隊をより多く場に展開することが目的。最初に4枚の手札が配られゲームスタート。
手番のプレーは少し独特で,慣れるまでは結構間違えます。まず,自分の手札から1枚,自分以外の領地に配置します。次に,手札から1枚自分の領地に配置するか,自分以外の領地から部隊を1枚,他の領地(自分も可)に移動します。基本はこれだけ,さらに,自分の領地にいる軍勢に他の軍勢(違う色)を攻撃できます。
自分の色以外はだれが何色か分からないし,今回4人プレーなので,だれでもない色の部隊も交じっています。互いに疑心暗鬼の中,ある色だけ突出して数が増えないように,ばらしながらプレーしていきます。が,分かってないのになぜか自分の色が次々攻撃され,全く勢力を伸ばせないという状態。
そんな中,青の部隊がどんどん勢力を伸ばしていきます。攻撃は枚数の多い方が少ない方を減らすことができるので,概ね5枚以上の部隊になるとなかなか減らせません。唯一忍者カードだけが,単純にどれでも1枚減らすことができるのです。
結局,自分の前に置かれた青が全体で最も数が多く勝利。自分の前になくても全体で最も勢力を保っていればいいのです。自分は緑でしたが,結構やられてしまって伸びませんでした・・・。
ちょっと変わった手番のプレーで,最初は慣れませんでしたが,互いの秘密の色を考えながら,どこに何色を配置するといいのかなかなか悩ましくて楽しめます。自分の色をあまりに,はっきりと場に展開すれば総攻撃を食らうし,最初はどの色もだいたいバランス良く進めていき,様子見の展開です。ここぞと言うときに5枚ぐらいの軍勢にできると,忍者以外ではなかなか減らせないので,そのあたりのプレーが勝敗を決する感じでした。正体隠蔽系のゲームとしては,手軽な読み合いが楽しめる佳作ですね。
※2013.7.17
忍(Shinobi: War of Clans) ゲームデータ
○デザイン Danila Goryunov
○発 表 2012年
○メーカー RightGamesLLC
○3〜5人用 約20分
○難易度 やや軽め
○ゲームストア・バネストで購入