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ボードゲームレビュー
シベリア・カードゲーム ☆☆☆☆☆☆
シベリアで高価な資源を発掘して財を築きましょう。投資家や販売員をうまく使うとさらに儲けが・・・。
場の中央に資源カードを並べて発掘現場を用意します。最初は3枚の資源のみ明らかになっている状態。各自1人だけの労働者を持ち,アクションカードを手にしてゲームスタート。3人でのプレー。
アクションカードは,人材と資源を兼ねています。その場に応じて資源か人材を手に入れるために,基本は同じ条件のカードを2枚プレーして必要な資源・人材を入手します。
投資家を手に入れるためカードを2枚プレーして,石炭の投資家を入手。投資家がいると,該当の資源を取るのに,アクションカード1枚で済みます。心強い味方。
石炭のカード1枚で,石炭を発掘。まだ労働者が1人なので,発掘は1枚だけ。金額がまちまちですが,左から順番にしか取れません。そういえば,資源は,手番の前に1枚表向きにされていきます(しなくても良い場合もある)。
結構強力なのが販売員カード。これらは資源や人材の価値をかなり上げてくれるもの。販売員カードが1人のプレーヤーに偏ってしまったら絶対勝てません。だれがどんな資源をメインに掘っているかなど判断しながら,販売員もある程度確保しないといけません。この販売員は石油を常時6000ドルで取引してくれるいいやつ。Shuが石油をたくさん掘っていたので,先に確保してしまいましたが自分に石油は来るのか?
採掘現場に石油がたくさん出ているので欲しいのですが,販売員や投資家は情報公開なので,バレバレです。確保した資源のみ裏向きで置くので,誰にどんな資源が流れているかしっかり把握するのは難しい。
ここで採掘の効率アップのため,労働者を1人増やすことに。何と言っても手札に石油を取れるカードもないのです。労働者2人になるので,これからは2枚の資源を取ることが可能。
人物は最後基本1000ドルなところを,販売員は3000ドルにするという販売員を入手。割と効率よく資源も確保していたつもりでしたが・・・。最後の資源が表向きになるとラストラウンドでゲームが終了します。
Shuとの争いのつもりが,思わぬ伏兵Maが,販売員によって価値が上がった金をごっそり発掘されており,数千ドル差で勝利をさらわれ,なおかつShuにも1000ドル及ばず最下位で敗退とは・・・。寂しくシベリアの荒野を後にしました。
特に難しいところもない,プレイしやすいカードゲームです。資源カードを集めるのがベースの目的ですが,その資源の価値を高めるために,様々な人物カードも集めなくてはならないし,人物カードそのものの価値を上げるための人物カードもあってと,資源を取るのか人物を取るのか,手札との状況でより的確な選択が必要になります。2枚プレーする内,1枚分は必要なカードがなければ,任意の2枚でジョーカーのように出せるので,そうした選択も必要。ただし,カードをプレーした場合は補充が1枚だけなので,基本手札は減っていく方向にあり,全くプレイしないで2枚補充するなど,場の状況を見ながらプレーしていきますが,やっていくことはシンプルなのでさくさくテンポ良く進んで行きます。どの人物を確保して,どの資源を狙うか,そのあたりがはまるか,相手にはめさせないか,そんな駆け引きを楽しめる佳作です。
※2013.9.5
シベリア・カードゲーム(Siberia:The Card Game) ゲームデータ
○デザイン Reiner Stockhausen
○発 表 2012年
○メーカー dlp games
○2〜4人用 約20分
○難易度 やや軽め
○ゲームストア・バネストで購入