ボードゲームレビュー


スペース・ミッション ☆☆☆☆☆☆ 

ついに人間はワープゲートを完成し,宇宙空間に自由に行き来できるようになりました。道の星を探索し,価値ある資源を探しましょう。より効果的に資源を集めた者が宇宙を制するのです。

スペース・ミッション

自分がプレイする中では,ちょっと異色のテーマですが,手軽で楽しめそうだったので購入。12枚の惑星から毎回ランダムで8枚の惑星を使います。中央にワープゲートを置き,惑星の回りにタイルを用意してスタート。3人でのプレイ。

スペース・ミッション

ゲームの前半は手札を使って,新たな惑星に足跡を残すことがメイン。カードにはワープ用,惑星スキャン用,惑星開拓用の数値があり,その数値がある惑星に対してプレイできます。

スペース・ミッション

手番には2アクションできます。まずは,青の4でGreen Heggarなる惑星に到着。続いて緑の1(カードはワイルドカード)で,この惑星をスキャンし,タイルを見て1枚を予約する形で置いておきます。このタイルをうまく集めることが最大の目的です。

スペース・ミッション

ワープゲートを通って別の惑星に行く度に自分のマーカーを置きます。これも最後の得点源。両隣の星への移動はワープは使いません。

スペース・ミッション

惑星の開拓はオレンジのカード2枚を使います。開拓に成功すると自分だけがそこに宇宙ステーションを建設でき,これも最後の得点となります。そして,開拓の時に,前に予約していたタイルが手に入るのです。

スペース・ミッション

タイルの写真が十分取れませんでしたが,鉱物や生物,水などがあり,それぞれの組み合わせ方で得点が違ってきます。また,タイルの山には何にもならないタイルも含まれており,必要なタイルが取られるとそれらがオープンされ,3人プレイでは10枚オープンされるとゲーム終了です。

スペース・ミッション

どの惑星も開拓され,ゲームの後半は発見に全力を注ぎます。カードをプレイすることなしに,開拓済みの惑星のタイルを確保できるのです。ひたすらタイルを集め,一気に収束していきます。もう意味のないタイルも6枚オープンされ終わりが近いことを伺わせます。

スペース・ミッション

10枚目がオープンされ終了。手に入れたタイルの組み合わせや宇宙ステーションの数,ワープゲートを通った数によって得点計算です。自分は水による得点はしっかり確保したものの,鉱物や生物の組み合わせで点が伸びず,10点差で敗退という結果に・・・。

これは,前半と後半が全く違った展開となるちょっと変わった感覚のゲームでした。前半はカードのプレイが中心でワープして,スキャンするのがメイン。このスキャンでめぼしいタイルを予約して置くのが重要です。そして,相手の出方もうかがいつつ,カードの2枚プレイにより,惑星の開拓をして宇宙ステーションを設置します。これは単独で5点になるので,誰かに偏らせないように,みんなでの押さえ合いになります。このあたりまでは,そこそこ時間も使い30分ゲーム??という感じですが,後半は一気に収束します。カードはワープのためだけになり,開拓済みの惑星のタイルをひたすら発見していくアクションであっという間に終わります。この後半のただのタイルの取り合いがちょっと味気なくていただけないかもしれません。開拓後の発見というアクションに,もう一ひねり何かあると悩ましさも継続したように思われるのが残念でしょうか。
※2012.7.13

スペース・ミッション(Space Mission) ゲームデータ

スペース・ミッション
○デザイン Matt Worden
○発  表 2011年
○メーカー Schmidt Spiele
○2〜5人用 約30分
○難易度  やや軽め
○ドイツ・アマゾンで購入(約14ユーロ)