ボードゲームレビュー


テーベの東:トゥームレイダー ☆☆☆☆☆☆☆

 あのテーベの東がカードゲームになって再登場しました。発掘の醍醐味はそのまま楽しめるでしょうか。他にどんな要素があるのでしょうか。4人でのプレイ。

テーベの東トゥームレイダー

 雰囲気はもとのテーベの東そのままです。小さなボードを用意します。遺物もいろいろな調査用カードといっしょにすべて山札になっています。

テーベの東トゥームレイダー

 やることは基本いっしょ。ボードから調査用のカードを集めて知識をためていきます。ちょっと変わったアクションカードもあります。そして,遺物ですが,山札から対応する遺物カードが出てくるたびに,その地域に追加されていきます。なので,最初のころは遺物も少なめ,ただしそれが良い遺物なのかがらくたなのか・・・。(写真の遺物カードの置き方は間違っています。枚数が分からないようにきちんと重ねておかなくてはいけません)

テーベの東トゥームレイダー

 汎用発掘カードやアクションカードの汎用発掘カードを使わないと,ゲーム中発掘できるのは一回だけです。ようするにどのタイミングで発掘アクションをするか。たまっていく遺物カードと自分の知識ポイント,相手の状況を見ながらの決断が。

テーベの東トゥームレイダー

 どの遺跡もカードは20枚,そのうち6枚はがらくたで,当然がらくたは戻されるので,後半はがらくたの確立も高くなります。他に,持っている知識ポイントに応じて得点がもらえる教授カードや,遺物を捨てて点数になる美術館カードなどもあってそのあたりは,もとのテーベより楽しみも増えています。

テーベの東トゥームレイダー

 発掘は,知識ポイントに応じた週間をつかってカードをめくります。この瞬間こそがテーベの醍醐味,大いに盛り上がる一瞬!

テーベの東トゥームレイダー

 ゲームは決まった週間ではなくて,山札がなくなった瞬間に終了。終了直前はそれぞれ最後のあがきに奔走して勝負です。今回は,教授ポイントや展覧会ポイントが大きかったマサさんが見事勝利でした。

 元のテーベの東の雰囲気そのままに,プレイ感を軽くして手軽に楽しめる作品になっています。遺物が徐々に追加されていくので,掘るタイミングを見計らうようになっているのもよくできています。泥棒やトゥームレイダーといったアクションや教授ポイントなども何気に効いていて,ゲームの終了の瞬間も緊張感がある結構お勧めの作品でした。
※2016.3.20

テーベの東:トゥームレイダー(Jenseits von Theben:Das Kartenspiel?Die Grabräuber) ゲームデータ

テーベの東トゥームレイダー
○デザイン Peter Prinz
○発  表 2013年
○メーカー Queen Games
○2〜4人用 約30分
○難易度  中ぐらい
○オークションで購入