こんなに素晴らしいドイツのボードゲームをみんなで楽しみましょう
ボードゲームレビュー
東海道 ☆☆☆☆☆☆☆
旅は道ずれ世は情け・・・,東海道を西から東へ,優雅な旅をしながら日本橋を目指しましょう。
ということで,一見すごろく風なボードゲーム。京都から江戸へ宿場町が並んでいます。各自旅の1人となり,それぞれ個別な効果もあります。宿場ごとの特色に応じたカードや,初期資金をもっていざ江戸へ。
5人でのプレー。移動のルールは簡単,常に一番最後にいるプレーヤーが駒を移動させます。宿場によっては,2つ駒が止まれる場所もありますが,いずれにせよ,他の駒がいる場所には同時に置くことはできません。これがきつい!
それぞれの宿場町ではできることが決まっており,該当のカードをめくることが中心。紫の宿場にとまり,旅人と遭遇,そのカードをめくります。(自分の役割吉保は,このとき2枚めくって選べるという効果)案内人を手に入れて,その効果で絶景カードをゲット。
村では土産物を手に入れたり,温泉では温泉カードを手に入れたりと,要はセットコレクションです。手に入れたものは即得点になることが多いです。また集めたカードに応じて最後にボーナスになるものもあります。神社で寄付するというアクションもあります。
途中3カ所と最後の江戸には全員必ず止まらなくてはなりません。ここで泊まって美味しい郷土料理を味わうのもルール。料理ももちろん得点ですが,お金がないと買えません。そのお金は庄屋に泊まってもらうしか基本ないのです(遭遇のカードにも一部あり)。なので庄屋のマスは結構厳しい取り合いとなります。
尾張名古屋,熱田でしょうか,が最初の関所に相当し,次は掛川のあたりでしょうか。一度ここには全員が泊まって,また一番最後の駒から移動していきます。絶景カードは増やすほど得点が高くなり,最初に絶景を完成させるとボーナス点も入ります。村の土産は種類ごとのコレクションで得点が大きくなります。だんだん狙いを定めながら移動させていきたいのですが,泊まりたい場所が空いていないと,何とも悔しい思いをすることもしばしば。最後の駒から動かすことができる,というより,動かさなくてはならない,というのが思うに任せない悩ましさです。
そして全員が江戸に到着。ここでも最後の料理をもらい,各種のカードの枚数や価値を最も集めた人にボーナス点もいき,ゲーム終了。自分はわずか及ばずの2位。向こう側のkoiさんが,2点差で逃げ切って勝利でした。
せっかくなのでバリエーションルールについていた逆方向で再プレー。江戸から京都へ帰ります。今度は五月という役割になって,関所の料理カードを1枚無料でもらえる結構良さげな人物。しかし,絶景カードが全て中途半端になってしまい,この勝負は11点差の最下位となってしまいました。
東海道の旅をテーマにした,分かりやすく誰でもが楽しめる作品です。一つの宿場に置ける駒の数には制限があって,しかも最後尾の駒から必ず移動させなくてはならないので,目的の宿場を目指すためには,それなりの駆け引きも重要です。遭遇や温泉,絶景はお金が掛からないので,どれかは狙いたいし,村の土産は組み合わせ大きな点になるものの,なかなかそうはカードがうまくでるとは限りません。関所の料理は必ず6点あるので,ここでお金がないとちょっときついことにもなります。厳しいお金をどこでどう使うか,何を集めて得点の重点にするか,東海道を行く旅人気分で手軽に楽しめる佳作です。
※2013.10.5
東海道(Tokaido) ゲームデータ
○デザイン Antoine Bauza
○発 表 2012年
○メーカー Funforge
○2〜5用 約45分
○難易度 やや軽め
○ゲームストア・バネストで購入