ボードゲームレビュー


トラッパー ☆☆☆ 

狩人となってたくさんの獲物を狩り,カヌーに乗せて運ぼう。薬草やキノコもあるとお得です。

トラッパー

セットアップはこんな感じ。獲物のタイルを裏向きにして8×8に並べ,中央に狩人4人を置きます。狩人の回りのタイルは表向きになりどんな獲物などがあるか分かります。手札には動かす狩人を決定するカードが7枚(3人プレー)。他にお金やボーナスタイルを準備します。

トラッパー

手札からカードをプレイし,その色の狩人を動かします。同じ色なら何枚出して,何回動かしてもOK。同じ色がなくても,違う色2枚で更に動かすことも可能です。

トラッパー

紫のカード2枚出して2マス進みます。進んだところのタイルを取ることができますが,基本として,タイルの水辺からは獲物を捕りに動くことはできません。

トラッパー

取ったタイルは手元に並べ,カヌーに表されている獲物を並べるとその,カヌーの獲物の狩りは完成。そこに,薬草やキノコを追加することもできます。ここでは,まだタイルはばらばらで,上のミンクがついたカヌーのタイルだけ,は薬草が繋いであります。

トラッパー

何ターンかプレイし,熊のカヌーに示された熊3頭をとらえ,薬草とともにカヌーを完成させました。ここに出ている点数の倍だけコインを獲得し,カヌーを上にして重ねて置きます。また,点数を倍にした数字が30なので,後でボーナスになる30のボーナスタイルも得ます。

トラッパー

こうしてどんどん動いてタイルを取っていくと,回りにタイルがなかったり,水辺の辺しかタイルが向いていないこともあります。その場合はどこでも好きなタイルを取ることができます。

トラッパー

中途半端なタイルは減点にもなるので,意味のあるアクションができなくなったら,ゲームから抜け,全員が抜けたところでゲーム終了。

トラッパー

とった獲物から得たコインと,ボーナスタイルの順位で得られるコインを合計して一番多い人の勝ちです。

タイルを獲得して,条件に合わせてセットコレクションを作り勝利点を得るタイプのゲームです。自分の狩人コマというのはなく,カードの色のでどの狩人でも動かすことができます。最初は,水辺からは入れないという条件で,動き方を工夫しながら,獲物を捕るのに悩みますが,中盤以降は,条件で動かすことそのものが不可能になることも多く,例外として好きなタイルを取ることが多くなり,何か中途半端な印象です。例外をうまく狙って使うのも作戦かもしれませんが,何でも自分が欲しいタイルを取りに行くだけになってしまい,ただのタイル争奪戦といった感じです。システムがすぐに破綻して何のための条件だったのかどうでもよくなるちょっと残念なゲームでした。
※2011.6

トラッパー(Trapper) ゲームデータ

トラッパー
○デザイン Michael Kiesling & Wolfgang Kramer
○発  表 2007年
○メーカー Clementoni
○2〜4人用 約30分
○難易度  中ぐらい
○オークションで購入