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ボードゲームレビュー
ウォルナット・グローブ開拓史 ☆☆☆☆☆☆
大草原の小さな家?。自分の農場を持ち,季節に応じて仕事をこなします。8年間の暮らしで最も豊かな暮らしができるのは誰?
今回は二人でのプレー。中央に街ボード,自分にはマイ農場を持ちます。農場には自分と使用人の二人,街には買い付け人が一人。8年間の生活がスタートです。
春は農場の拡張。袋からランダムに引いたタイルを配置します。1年目は4枚引いたうちの2枚を配置できるもの。この農場の配置があとあと,資源の確保や得点に絡んできますが,今回はこんな感じで。とりあえず青:水と茶:木の資源が必要になるので・・・。
夏は配置した駒による資源の確保です。駒を置いた資源の色のタイルがつながっている枚数分の資源を取ります。毎年,ある資源はおまけで1個もらえます。水と木を2個ずつ(タイル2枚分)生産します。
秋は街でのお買い物。最初は互いに無料で資源駒2個もらえるところへ。水と砂を取って納屋のスペースへ。
そして冬,冬は農場主の黒駒を除く使用人駒に必要資源を与えなくてはなりません。これはもう2年目の冬ですが,この年は白い駒には倍の資源と薪を1個プラスしなくてはなりません。毎年,こうして何かプラスアルファがあるのでそれを見越して年末に向けた準備をしなくてはならないのです。もし,資源が足りないと借金生活に追い込まれます。
この春夏秋冬のサイクルを8年間行うのです。これは3年目。秋のお買い物で使用人も一人増え,使用人用の家も増えました。しかし,まだまだ資源は厳しく,大きく拡大していくという感じではありません。冬の資源の支払いを見ながらの堅実経営が必要です。ただ,使用人が増えると少し楽になります。
5年目。新たな納屋も設置し,駒の保存も2個多くできます。保管場所がないと保持できません。ゲームの得点は,策に囲まれた農場の数や,手持ちの駒や家屋の数,ボーナスカード(まだ持っていませんが)による得点です。特に農場の配置の仕方はいろいろ工夫のしがいがあります。
これが街の様子。自分の駒は家や納屋が買える場所にいます。もう買ってしまって何も残っていませんが。使用人を増やす場所やボーナスタイルを得る場所。資源をコインに替える場所などがあります。手番には時計回りにどれだけでも進めますが,両サイドにあるコインを通過する度にコイン1枚の支払いが必要です。
そして8年目。最後どう得点にからむか考えての駒の配置です。冬の必要資源も忘れずに。最後の秋のお買い物は熟慮の上,1コインにつき1点プラスされるボーナスカードを買って終わることに。そして結果は,何と1点差でのぎりぎり勝利となりました。
自分の農場をこつこつと広げていく,箱庭的な楽しみ方ができる作品です。農場の拡大,資源の獲得,駒や家などの補強と,春夏秋を過ごし,冬に使用人に与える必要資源を支払うのを繰り返していきます。秋の買い物で,次の年に向けての拡大を図りたいのですが,冬の支払いもあってなかなか厳しい。ちょっとちまちました感じもあります。今回二人でのプレーでしたが,アクションの順番や内容はだいたい同じなので,常に似たような状況になり,ほとんど差がつきませんでした。微妙な一手の差で勝負がつくようです。そんなあたりは好みも分かれそうですね。4人だともう少し変化も起きてくるでしょうか。
※2012.7.29
ウォルナット・グローブ開拓史(Welcome to Walnut Grove) ゲームデータ
○デザイン Paul Laane / Touko Tahkokallio
○発 表 2011年
○メーカー Lookout Games
○1〜4人用 約45分
○難易度 中ぐらい
○ゲームストア・バネストで購入