いろいろセレクト

タイルを使ったゲームたち

 タイルを使ったゲームと言えば真っ先に思い浮かぶのはやはりカルカソンヌでしょう。2000年に発表されて,翌年のドイツゲーム大賞受賞。その後拡張やら別ヴァージョンやらが出まくっているのはご承知の通り。地形がつながるようにタイルを配置するだけという簡単なルールでの攻防はとても熱いですね。

 そんなカルカソンヌの中で自分が持っているものを以下に・・・。
タイル置いていく系:カルカソンヌ・シリーズ
☆カルカソンヌ(Carcassonne)☆Klaus-Jürgen Wrede☆2000☆
やはり最初はカルカソンヌ。地形タイルが正しくつながるように配置して駒を置きながら得点を稼いでいく。そのシンプルさと得点を得るための戦略性のバランスが絶妙。自分は無理ですが,上級者はタイルを全部暗記するほどです。超定番の一作ですね。ただし,5人までプレー可能ですが,5人だとタイルの数が絶対的に少ない=手番が少なくて消化不良気味。2人や3人が一番だと思います。または,以下のような拡張を加えてタイルも増やして賑やかにプレーするのも時には楽しいものです。(2014.9.17)
カルカソンヌ拡張1 ☆カルカソンヌ拡張キット:宿舎と大聖堂(Carcassonne: Inns & Cathedrals)☆Klaus-Jürgen Wrede☆2002☆
 最初に出た拡張キット。6人用の駒も入っていて6人プレーも可能になった。拡張追加のタイルは18枚で,基本と合わせて全部で90枚になるので,6人でも1人あたり15手番ほど。得点の大きい追加タイルの湖の宿屋や大聖堂は,基本のルールと違い,それぞれ道や都市が完成しないと得点にならないので,なかなかいいバランスです。2個分の大きな駒も戦略性を高めてくれます。出番が多そうなキットですね。(2014.9.17)
カルカソンヌ拡張7 ☆カルカソンヌ拡張キット:塔(Carcassonne: Der Turm)☆Klaus-Jürgen Wrede☆2006☆
塔これは7番目の拡張キットとして発売された塔です。新しいタイルの特徴がどうのこうのと言うよりも,タイルを積んでおける塔が欲しかった方が優先して買ってしまったものです。追加のタイルは18枚と塔の駒が入っています。ただ,塔は条件によって相手の駒を取り除くことができるという効果があるので,カルカソンヌに直接攻撃的な効果はどうかなと思っている自分では,あまり出番はなさそうです。(2014.9.17)
カルカソンヌ拡張12 ☆カルカソンヌ拡張キット12:羊飼いと丘(Carcassonne: Schafe und Huegel)☆Klaus-Jürgen Wrede☆2014☆
これは12番目の拡張キットとして発売された羊飼いと丘。パッケージの色が変わっています。拡張これもタイルは18枚追加,あと羊のタイルや羊飼いの駒などが入っています。草原に羊飼いを置いて,通常の草原の得点以外の得点チャンスがあったり,丘のタイルによって引き分け優位になったり,ブドウ畑によって修道院の得点アップを図れたりします。特に草原での選択が広がるのが楽しく,これも投入機会が多そうなキットです。(2014.9.17)
小さい建物 ☆小さい建物(Little Buildings)☆シュピールボックス付録☆2012☆
 ドイツのボードゲーム雑誌シュピールボックス2012年5号の付録。これは通常の地形タイルではなく,その上に載せて使う建物タイルが18枚入っています。駒を置くかわりに建物タイルを置いて,追加の得点を得ることができます。建物を置くタイルによって,自分だけではなく相手にも効果があるのが面白いところです。使い道ありですね。(2014.9.17)
カルト ☆カルト(The Cult)☆シュピールボックス付録☆2008☆
 これはシュピールボックスのHans Im Glück特集号にストーンエイジの追加建物と一緒に付録になっていたタイルです。得点の方法は修道院と同じですが,互いが隣接する場所に置かれたら,先に周りを囲った方にのみ得点が入るのです。通常のプレイでは味わえない戦いが楽しめるのが時にはよさそうなキットですね。(2014.9.17)
羅針盤 ☆羅針盤(The Wind Roses)☆シュピールボックス付録☆2012☆
 2013年5号のシュピールボックス付録。方位の描かれたタイルが6枚あります。このキットを使うときには,スタートタイルもこのキットのものに変えます。その後別の方位の描かれたタイルをスタートタイルが示す方位の位置(南か北)に置けると即3点入るという強力なタイル。途中で青い方位のタイルが置かれると以後はその青いタイルの示す方位に合わせます。それ以外はシンプルな都市のタイルなので,この4枚を生かせると強いですね。常備でも良さそうです。(2014.9.17)
トンネル ☆トンネル(The Tunnel)☆シュピールボックス付録☆2009☆
 2009年6号のシュピールボックス付録。トンネルの描かれたタイルが4枚と各自2枚ずつのトンネル入り口チップがあります。これは道を長くして得点を得るためのキットですね。トンネルの入り口チップを置くことによって遠くの道ともつながり得点を伸ばすチャンスがあるというわけです。4枚しかないのでうまく使えると長い道が完成しそう。(2014.9.17)
ペスト ☆ペスト(The Plague)☆シュピールボックス付録☆2010☆
 2010年6号のシュピールボックス付録。カルカソンヌにペストが発生して得点を取る機会が減ってしまいます。だんだんペストは治まっていきますが,ペストから逃れるための駒の置き方を工夫しなくてはならないので,通常とはかなり違った感覚のプレーになりそう。そう,まだ入れて一度もやったことがありません・・・。(2014.9.17)
メイフラワー ☆カルカソンヌ:メイフラワー(Mayflower)☆Klaus-Jürgen Wrede☆2008☆
 イギリスからアメリカに渡ったメイフラワー号にちなんだ作品。タイルの配置ルールなどは同じですが、新大陸発展にかけて、海岸線からだんだんと奥地に進むようにタイルを配置していきます。また、最も大きな違いは、後から監察官なる駒が追いかけてきて、それに追いつかれると自分の駒を撤収しなくてはならないところ。あまり大きな都市や道を目指している余裕がない感じです。数回プレーしてみましたが,次に紹介する城や南洋の方が面白くて手放してしまいました。(2014.9.17)
城 ☆カルカソンヌ:城(The Castle)☆Reiner Knizia☆2003☆
 城これは二人専用のカルカソンヌですが、作者はクニツィアです。あらかじめ城壁で範囲が囲まれていて決まっている中にタイルを配置していきます。絵柄やモチーフは違うものの配置のルールは同じです。特徴は,周りを囲んでいるだけあって,その城壁にボーナスがあったり,最後に空いたスペースが得点になるなどのいくつかの違いがあります。2人でじっくり対戦するには一番のカルカソンヌです。(2014.9.17)
南洋 ☆カルカソンヌ:南洋(Südsee)☆Klaus-Jürgen Wrede☆2013☆
これは2013年に登場した新しいシリーズとなる予定のAround The Worldの第一弾ということ。南の国の島々をタイルでつなぎながら作っていく感じです。明るく南国の雰囲気のあるタイルにワクワクしながら楽しめます。タイルの配置ルールは、通常のカルカソンヌと変わりませんが、得点の方法が少し違っています。南洋完成=即得点ではなく、バナナや貝、魚の駒を取ります。その後、場に出ている得点タイルを集めた資源を払って獲得するのです。場のタイルの取り合いというちょっとした駆け引きも生まれていて、自分では好きなポイントです。置いた駒を回収できるなど、他にも細かな違いもあって、新鮮な感じでプレーできます。今後のシリーズにも期待です。(2014.9.17)