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タイルを使ったゲームたち

 タイルを使ったゲームと言えば真っ先に思い浮かぶのはやはりカルカソンヌでしょう。2000年に発表されて,翌年のドイツゲーム大賞受賞。その後拡張やら別ヴァージョンやらが出まくっているのはご承知の通り。地形がつながるようにタイルを配置するだけという簡単なルールでの攻防はとても熱いですね。

 さて,今回は,そんなカルカソンヌなどとは反対に,場からタイルを取っていって,自分の手元に集めていく,それが得点になっていくという,タイルを集めるぞーのゲームを・・・。ほとんどルール的には簡単なものが多いようです(自分がプレイした中では)。
タイルを集めるぞー!!のゲーム
☆オイ!それはオレの魚だ!(Hey,That's My Fisf)☆Günter Cornett/Alvydas Jakeliunas☆2003☆
 これはかなり有名な作品ですね。ペンギンを移動させて、どんどんタイルを集めていきます。そのうち、行き詰まってくるので、取れるだけ取って、集めた魚の数を競います。という、ルールとしては非常に単純、しかし、考え出すと、とことんはまっていく苦しいゲームでもあります。タイルに描かれた魚の数には多い少ないがあるので、当然多いタイルを狙いにいきます。しかし、ペンギンが移動できるためには、制限があるので後々の動き方も考えておかなくてはなりません。この手のゲームはどれもそうですが、二人でプレーするとガチで苦しい戦いになるし、4人なら手番が来るまでの状況の変化に悲鳴を上げながら楽しむことができる名作です。自分が持っているのは、ペンギンが豪華なバージョンですが、今日本語版で出ているのは、豪華さはありませんが、小さくお手軽なお安いものです。(2014.9.30)
☆原始の生活(Jäger Und Sammler)☆Reiner Knizia☆2010☆
 ボードに並んだタイルを夏と冬の2シーズンに渡って取り合い得点を稼ぎます。駒の移動が2マスまでという制限の中で,欲しい物を確保するために奔走。種類によって得点要素が違うので効率よく集めないといけません。さらに,後半の冬に備えて貯蔵庫に駒を置いておかないと冬のアクションができなくなってしまう,などなど様々な悩みどころが用意されていて,単に数さえ集めめれば良いわけではないのが良い感じです。だんだん移動できる場所が無くなってきてきつくなっていくところは,上のペンギンのゲームのような苦しさもバッチリです。(2014.10.1)
☆アトランティス(Atlantis)☆Leo Colovini☆2009☆
 沈みゆくアトランティス島から脱出すべく,タイルで出いた道を逃げていきます。そのときにタイル=財宝も一緒に持って逃げようと・・・。逃げながらタイルをたくさん集めていくという作品です。止まったところの手前のタイルをもらうことができますが,そのうちタイルに穴があいて海になってしまいます。そうなると,海を渡るのに得点が必要,せっかく取ったタイルも海を渡るためにはそのタイルの得点を使って渡らないといけないのです。そんな雰囲気が良くできていて,好きな作品の一つです。3つの駒を持っているので,どういう順番で行くか,一つだけある橋=誰もが無料で渡れる,をどこで使うか,などなど,相手の状況を見ながらの悩ましさも十分で,それでいてルールはシンプルなので初心者の方や家族でのプレーにはもってこいの一作。(2014.9.30)
☆勝利への道(Verflixxt!)☆Michael Kiesling/Wolfgang Kramer☆2005☆
 自分の駒をゴールを目指して進ませる,一種のすごろくですが,とても我慢比べの作品。さいころを振って進ませ,自分がいた場所のタイルをもらいます。ただし,出発するときに自分の駒1個しかなければ,です。他の駒が乗っているとタイルは取れません。タイルにはマイナス点のタイルやラッキータイルと言ってマイナスをプラスに変えるタイルもあって,取りたいタイルや取りたくないタイルで,駒の進ませ方に大いに悩みます。他の駒に早く先に行って欲しい時などは,互いに我慢比べ,どちらかが進まざるをえない状況になったときに,残された駒の持ち主がほくそ笑む・・・。そんなジリジリとしたさいころの目に一喜一憂しながら楽しめる定番の一作です。(2014.10.1)